Pinstripe Suit revived

今年の初めての記事は、私のスーツコレクションにおいて、初めてスーツスタイルを紹介します。

それに、新年ということで、紹介の記事のフォーマットを少し新しくします。

このブログの統計を見ると、やはり単純な紹介ではなく、特別な紹介をする記事が人気のようです。

これからの紹介記事は、もう少し紹介アイテムの特別なディテールについて説明する予定です。例えば、パターンや、生地や、新しいジャケットモデルについてです。

このようなスーツの紹介記事を書くのは、自分のワードローブを新しくすると、なぜこのアイテムを持っているのか、ということがもっとよく考えられるようになります。

今回の記事では、ネイビーピンストライプのスーツについて紹介していきます。

Specs

  • Vitale Barberis Canonico

  →  Woollen Flannel

  • 100% ウーステッド ウール

  • 340グラム

  • ジャケット No-286

    • 総裏仕様

    • 3つボタン段返り

    • シングルステッチ

    • パッチポケット

    • ラペル:9,4センチ

    • 本切羽

  • トラウザーズ S-178

    • ツープリーツ(アウト)

    • サイドアジャスター

    • 股上 27センチ

    • 裾上げダブル、6センチ

 

Fabric

このスーツために、生地はVitale Barberis Canonicoというメーカーの340グラムの「Woollen Flannel」にしました。

Fox Brothers、 ZegnaとLanificio Corradoというメーカーのフランネルも調べましたが、この生地を選んだ理由は三つあります。

その三つの理由は、価格帯と、ストライプの広さと、生地の風合いです。

価格帯については、VBCの生地はコストパフォーマンスが結構良いです。これまで、私はフランネルスーツを特に着ていません。この一年で2、3ヶ月しか着ていないスーツなので、購入するにあたり、様々な決定をする中での必要な部分は、通常より値段に重きを置きました。

しかも、今回は久しぶりにピンストライプにしましたので、本当に好きなのかがまだ分からなかったからです。

このスーツが自分に合うか疑いがあっても、前の持っていたスーツには同じVBCのフランネルがあったので、自分の経験に基づいて生地に信頼がありました。

何と言っても、思ったより今回のスーツを何回も着ていて、好きになってきました。ですが、VBCより良い生地を選べばよかったということは一回も考えたことないです。

といういことで、次の購入の理由につながります。それはストライプの広さです。


私はFox Brothersの愛好家なので、フランネルを調べた時、やはりFox Brothersのフランネルも気になりました。ですが、Fox Brothersのフランネルのストライプの広さは、自分のストライプの広さの好みと合わなかったです。

三番目の理由は、ZegnaとCorradoというメーカーのフランネルが生地の風合いと合わなかったからです。

購入前に自分がイメージしたスーツは、選んだこのVBCのピンストライプのフランネルで、風合いとストライプの広さと合っていました。

このVBCのフランネルは、フランネルが形をキープし続けられる限りそのままの形です。

私にとって生地の重さがちょうどいいので、温度を一定に、暑過ぎないよう寒すぎないようにしてくれます。

そして、この生地が着るのに柔らかくてとっても着心地の良いものだと感じています。

私が常に好きなハイツイストより、より柔らかいのですが、柔らかさがハイツイストの材質ではなく当然ですよね。

恐らく一番大切なのは、VBCのストライプはチョークストライプなので、私がピンストライプを自然に選択した理由に繋がります。

Pinstripes in my style

私にとって、フォーマルスーツ以外、ネイビーのスーツは特に興味がありません。

しかし、私のワードローブには、沢山のブラウンとグリーンのアイテムがあるので、今回二番目に注文した冬のスーツは、ネイビースーツにするべきだと思いました。

しかも、ネイビーのソリッドのスーツに興味が湧かないので、最終的にピンストライプを注文したかったのです。

昔、ピンストライプのスーツを持っていたことはありますが、筋トレを初めてからピッタリしすぎてしまいました。

この経験から分かったのは、私はパワースーツのようなピンストライプスーツは着ていないことに気づきました。

パワースーツというのは、ストライプと生地のコントラストが明確なスーツのことです。

今回のピンストライプのフランネルスーツは、Woollen Flannelのお陰で、見た目もドレープも普通のピンストライプより柔らかいイメージとなります。

この記事の下の段落に出てくることですが、パッチポケットも選んだのでもっとカジュアルな印象になりました。

最後に、チョークストライプは、ストライプが目立ちにくく、皆が持っているイメージようなピンストライプにありがちなエッジの効いた印象を少なくすることができます。

パワースーツは本来、悪いものではありませんし、私もいずれは冒険する可能性があるかもしれませんが、自分のスタイルを考えると、パワースーツを着ることはあまりないと思います。

The Suit

ピンストライプを注文したことは、自分にとって驚きなことでした。今回は、新しいジャケットモデルにもしました。

今までは皆さんがご存知のNo-269のモデルにしていました。

一方、今回のモデルはNo-286というモデルがベースになっています。参考までに、Ferlaのジャケットと同じモデルで、Loro PianaのハウンドトゥースもFox Brothersのグレンチェックも同じモデルです。

このモデルに変更した理由は2つあります。

1つ目の理由は、少し変えてみたかったからです。

このジャケットのモデルを好きなことは知っていましたが、まだスーツのセットで購入したことはありませんでした。

このスーツは、もし失敗だと思っても、恐らく買い損と感じないだろうと思ったので、このスーツを実験するには良いタイミングだと思いました。

2つ目の理由は、このジャケットのモデルは、少しカジュアルな印象があるからです。

このジャケットモデルの経験があるので、そのような実験ではありませんでした。

私はこのジャケットモデルを知っていて、次第にNo-269よりも好きになっています。それに、どのスーツも満足のいく仕上がりになっていないということはありません。

No-286はリングヂャケットのMeisterというジャケットに採用されているモデルで、やや高級感のあるモデルです。これがただの認識なのか現実なのかは分かりませんが、後者を表すディテールが見えます

ディテールを見ると、Spalla Camiciaのショルダー(全モデル共通)は、他のモデルよりシャーリングが多くて、アームホールが高くカットされているのが特徴的です。

これは仕立ての状態に努力と工夫がされていることを表しています。


また、このモデルは、既製品なのに私の上半身にフィットしています。

唯一、生地の違いでフィット感が若干変わるのは気になるところですが、カスタムオーダーの場合はもちろん問題ないです。

No-286のラペルはNo-269と同じ幅ですが、ゴージが低く、ゴージラインが少し下の方に傾いています。

No-269のラペルの幅と、幅感と、見た目は満足なのですが、No-286の方が幅が広く見えると思います。これは、先に述べたゴージが低いことと、No-269より丸く膨らんだベリーのお陰だと思います。

先ほども伝えたように、ピンストライプとのバランスを考えて、できるだけカジュアルなスーツにしたかったのですが、このジャケットモデルはNo-269よりもうまくカジュアルさを表していると思います。

トラウザーズはS-178モデルをベースに作られています。このブログを長く読まれている方ならもうご存知だと思いますが、私のトラウザーズのほとんどがこのモデルなので、もうディテールは伝えなくても分かるかと思います。しかし、初めて読まれる方は、このトラウザーズのモデルについての記事を読んでいただければ、すぐに分かると思います。

また、ライズについてはこの記事、フィットについてはこの記事を読むと、このトラウザーズへの理解が深まり、私が選んだ理由もよく分かります。

Conclusion

ネイビーピンストライプ...誰が考えたのでしょうか。先に述べたように、ピンストライプのスーツを手にするのは初めてではないので、このようなスーツに全く馴染みがないわけではありません。

しかし、今回の購入で、自分の好みやスタイルがもう既にあったので、それに合ったものが欲しいという意識が強くなりました。このピンストライプのスーツはかなり気に入っていて、すでに夏用の生地も購入するかもしれません。

このように、最初は自分のスタイルに合わないと思っても、いろいろと取り入れることができます。スーツのディテールもそのひとつです。そして、はっきりどのようなコーディネートをするかというイメージがあれば、自分のスタイルに現れます。

この結論の中で最も興味深いことは、ジャケットのモデル変更のことです。これは賢明な選択だったと言えるだろうし、このNo-286のモデルがNo-269の代わりのモデルとして良いと確認できました。

私はどちらのモデルも好きですが、両方の選択肢に精通していることで、生地やパターンによってある種のルックを作り上げる手段が増えました。

もうひとつは、このモデルはややカジュアルな印象がありますが、肩の作りやアームホールのカットなど、どこか高級な印象を与えてくれる点です。 

これでうまくピンストライプクラブに改宗できたかどうかは、まだまだ分からないですが、時間が経てばわかるでしょう。

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