Scavini Tailleur Trousers
Sartorial TalkstというYoutubeチャネルでScaviniの既製服にオプションがあることを知ったのは、かなり前のことです。ScaviniがRTWのトラウザーを提供していることは、私が試してみなければならないことだったので、何の迷いもなく数本のペアを注文しました。
当初、この記事は単にプレゼンテーションのつもりだったのですが、初めてのワンプリーツのパンツとして、私のワードローブにこのパンツが加わりました。
それに加えて、注文の過程でScavini Tailleurとのやりとりがあったので、ショップの経験について短いレビューを書きたいと思います。
Style
私が普段履いているトラウザーとの違いを誇張して書いてしまっっているかもしれませんが、特にリングヂャケットのトラウザーとの違いはそんなにないです。見た目の一番の違いは、プリーツが2つではなく1つであることです。
さらに言えば、リングヂャケットのパンツを1プリーツで注文することもできるので、そこは私の責任です。
それでも、一つのかなり違うディテールがあります。それはScaviniのトラウザーズの股上の部分です。Scaviniのトラウザーズは、私が持っている全てのトラウザーズより、ハイライズのトラウザーズとなります。
このトラウザーズの見た目は、クラシックで、フォーマルなコーディネートでも、カジュアルなコーディネートでも、両方できるトラウザーズです。私のようなナポリタンスタイル愛好家にとっては、特に合うスタイルだと思います。
Rise
最初にハイライズが気になった時は、股上が長ければ、長くほど良いという意見でしたが、最近はもう少し普通のハイライズが良いという意見を伝えるようになってきました。
その理由で、Scaviniのトラウザーズの股上については、なんとか窮地になると思います。
やはりこのトラウザーズの股上で、元々好きな股上の長さが良いと思うようになりました。
比較すると、Ring Jacketのオーダートラウザーズは股上27センチで、Universal Languageは28センチで、Scaviniのトラウザーズは大体29～30センチと思います。かなり違いがありますね。
このトラウザーズのカットのお陰で、股上長くても、エレガントな見た目になります。
Waistband
Scaviniのトラウザーズのウエストバンドは、リングヂャケットのS-178のトラウザーズモデルと同じスタイルになります。
ということは、太さは４センチで、ワンボタンで、長さは15センチです。
しかも、ボタンファスナーはベルトループのようなループもあり、基本的に同じ見た目です。
Side Adjusters
このトラウザーズはサイドアジャスターもあります。
私のトラウザーズなら、それは好みなので勿論ついています。
一応、Scaviniのサイドアジャスターのほとんどは、ガンメタルです。
それは良いか悪いか、という結論がないと思います。
人がゴールドかシルバーのアクセサリーでも、両方の場合ともガンメタルがニュートラルになるので、良いと思います。
最後に、ウエストバンドの下はフラップなしのコインポケットがあります。
私は特にこのポケットは使いませんが、デザインに関しては、悪いことではありません。
Pleats
このトラウザーズは、ワンプリーツがあるトラウザーズです。
丈が普通のように真ん中にあり、丈の深さも普通です。
一応、私がScaviniで買ったトラウザーズは、コーデュロイやフランネルなので、ドレープについては書かないです。
こういう記事は特に綺麗なドレープにならない生地という理由です。
それでも、ウエストバンドから太ももまでの部分が綺麗にドレープになって、しっかりしている丈です。
初めてのワンプリーツトラウザーズで、まだ見た目はなかなかなれてないので、ワンプリーツの見た目についてはまだ結論に至っていません。
私は今までずっとツープリーツのトラウザーズが好みで、ツープリーツのトラウザーズとワンプリーツのトラウザーズは見た目が全然違うと思います。
ツープリーツに慣れた人の立場から言うと、ワンプリーツが少しおかしい見た目となってしまいます。
ですが、ツープリーツのもう一つの外側の丈を無くすと、真ん中のプリーツが狭すぎるという印象になります。それは、履けば履くほど次第に慣れていくと思います。
一応、この話は、仕立てとトラウザーズのクオリティについての話では全然なく、ただスタイルの話です。
(エディット：たった二ヶ月で、もうワンプリーツの見た目に慣れて、結構好きになってきました。上に書いたワンプリーツの見た目についての文章をそのまま残している理由は、初めてワンプリーツを購入するか履く方が同じ印象を受けるかもしれないので、安心させてあげたいからです。)
Fabric
Vitale Barberis Canonico
Wool & Silk
90% ウール, 10% シルク
370グラム
生地の色: グリーン、ネイビー
Vitale Barberis Canonico
Original Woollen Flannel
100% ウール
360グラム
: 生地の色：グレー
Brisbane Moss
コーデュロイ
100% コットン
440グラム
生地の色：ベージュ
今回の記事はモデルについてです。生地については、特に書かない予定でした。それでも、少し生地について書き留めておきます。
フランネルのトラウザーズは三本もVitale Barberis Canonicoというメーカーの生地です。
Wool & Silkという生地とOriginal Woollen Flannelという生地も、私にとって両方とも真ん中のレベルの生地です。
既製品なので、生地は自分で選んでいませんが、今まではVitale Barberis Canonicoの生地について全て満足です。
VBCは価格と質問を見ると、コスパが良いメーカーなので、良いと思います。
コーデュロイは、今まで経験があまりありませんが、このコーデュロイはBrisbane Mossというメーカーの生地です。
比較はなかなか出来ませんが、何回も履いても、もらった時に良い生地だと思った印象は変わりません。
ウェール幅はミディアムサイズで、秋冬の雰囲気にちょうど良く合うと思います。
私は、ウェール幅について好みがありませんが、この幅は狭くなく、広くなく、みんなの好みに合う幅で良いと思います。
下の写真左から: Brisbane Mossのコーデュロイ, VBCのウールとシルク
Tailoring & Fit
私は仕立てのクオリティについて、いつもリングヂャケットのクオリティと比較します。
今回のScaviniの既製品のトラウザーズの価格帯は、リングヂャケットの既製品の価格帯と全然違います。
なので検討している方は、この部分を読んで考えていただきたいです。
まず、Scaviniのトラウザーズは素晴らしいです。この値段で、このようなクオリティになる期待はない程です。仕立てはとても良く、スティッチも強くて、ざっくばらんな部分は全然ないです。
ウエストバンドの内側は、シャツ生地を使ったので、それも、精巧に作られたトラウザーズという印象です。
トラウザーズのフィットについては、正直に言うと、このモデルは私の下半身と合わないモデルです。私は筋トレでもっと太腿を太くすることをやめた方が良いかもしれません (笑)。
最初は、いつものサイズを注文しましたが、ウエストがぴったりなのに、後ろは太ももの部分が狭すぎてなかなか良いフィットができませんでした。変更が出来て、サイズアップすると、良いフィットが出来ました。
既製品のトラウザーズは、結構一般的なカットがあるので、誰の下半身とも合うわけではないです。Scaviniのトラウザーズの場合は、私のように下半身に筋肉が多い方は、サイズアップして、お直しするのがおすすめです。
一応、お直しについてはこの記事を読むのがおすすめです。この記事の最後の部分は、丈があるトラウザーズのお直しについて書きました。様々なモデルで、どんな直しが良いのかという内容です。
Scaviniのトラウザーズの前の部分は結構ゆるいので、問題ではないと思います。
トラウザーズのモデルやカットについては、Scaviniのクオリティと関係ないです。
これはただ体型に合うかことです。
Scavini Tailleur
最近は、様々なビズポークのサルトリアがMTMや既製品のオプションを紹介しているので、私は非常に良いと思います。
Scavini Tailleurというメーカーはビズポークではなく、MTMみたいなオプションがあるメーカーですが、このようなオプションが増えれば増えるほど、それもとても良いです。
ビズポークやMTMのオプションは、待ち時間がないか、価格が高すぎるか、サルトリアに行けないか、様々な出来ないという理由がある方に非常に良いオプションだ思います。
最後にScavini Tailleurのお店について書きたい理由は、注文した時結構メールでのやり取りがあったという理由です。その理由で、このお店のサービスについても書きたいことがあります。
注文する前に、トラウザーズのモデルについて沢山質問を送っても、メールの返信で全てについてちゃんと説明をもらって、どの質問でも、細かいディテールまで教えてくれました。
しかも、トラウザーズが届いて、試着してから、変更したいと思いました。変更についても、もらったサイズともう一つ上のサイズのメリットとデメリットについて全て丁寧に説明してくれて、本当に助かりました。
直接お店に行かないので、メールでサイズについて伺うのは結構難しくても、Scaviniの店員さんのお陰で、最終的に満足な結果になりました。
このお店は本当に素晴らしいサービスを提供するお店で、おすすめです。