Tallia Di Delfino

Cashmere/Silk/Linen

Ring Jacket

昨年、Lanificio Corradoのかなり似た外観のクロスを検討した際にも、こんな会話をした記憶があります。

しかし、私の結論は、290グラムと少し重すぎることと、色が私の求めるピンク色には少し合わないということでした。

「赤の色味がもう少し茶色っぽく、生地が薄ければ···」。

このTallia Di Delfinoの生地は、私の呼びかけに意図的に応えてくれたのかどうかはわかりませんが、文字通り、私が思い描いていた通りのものでした。

Cloth Properties

Tallia Di Delfino

  • 225グラム

  • カシミア 55% /シルク 25% / リネン 20%

  • 平織

この生地の素晴らしさ、性能の良さを十分にお伝えすることができるかどうか分かりませんが。

ひとつは軽さ、ジャケットというよりカーディガンのような感覚です。

しかし、この平織りで提供される空気の流れもまた別物なのです。

より高密度で毛羽立った糸を使用しているため、見た目は開放的ではありませんが、その毛羽立ちが風通しを妨げないため、よりしっかりとした見た目でありながら、風通しを損なわないというわけです。

また、ウールではなくカシミヤが主体となっているため、重さだけでなく着心地も軽いジャケットとなっています。

ウールからカシミヤに変えることで、夏場の着こなしに大きな影響を与えることは間違いありません。

また、カシミヤには体温調節機能があり、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができます。

後者は、明らかに求めているものです。

Cloth Look

色は、クリムションやルビーという意見もありますが、便宜上、ボルドーとします。写真ではわかりにくいですが、少し茶色がかった色です。

モコモコとした糸は、それだけで十分な効果を発揮しますが、より軽く、より白い系を使うことで、より面白い質感のある外観になります。

一つ付け加えるとすれば、カシミアと生地の重さが軽いため、ラペルなどジャケットの一部が少し構造的に見えないかもしれません。

このジャケットが主に暑い季節のものであることを考えると、これは必ずしも悪いことではありませんが、同じような生地を選ぶなら注意しなければならない点です。

さらに、ダークボルドーのマザーオブパールボタンと裏地が加わり、ケーキの上のアイシングは、まさに見事なものとなりました。


Jacket Specs

  • リングヂャケット モデル No-286

  • 半裏

  • 3つボタン段返り

  • パッチポケット

  • ラペル: 9,5センチ

  • 貝ボタン