summer Fabrics pt. 2

Jackets - Wool / Silk / Linen -revisited

日本に数年に住んでも、日本の夏の気候になぜか全く慣れることは出来ません。それは、京都にまた戻ってからも変わらなかったです。暑さもあるし、洋服を外に干しても乾かないくらい湿度もあるし、本当に京都の夏が難しいですよね。

この理由で、テーラードウエアが着たい人にとって、夏のための生地が非常に必要です。

京都のような気候がある所に住んでいる人には、この生地に紹介するジャケットと生地がおすすめです。

今回の記事は、ほとんどリングヂャケットのジャケットですが、生地は全て有名なミルやマーチャントが作った生地なので、このような生地はどこでものオーダースーツが出来るお店もある可能性があると思います。

次に、この生地の内容は、私の意見なので、テクニカルな情報より自分の経験を基づいた意見を伝えます。

この記事には、ウール、シルクとリネンが含んだ生地に集中したいです。この三つのファイバーが含んだ生地は特に夏に良い生地と思いますが、ウェイトやパーセントは、なにが良いかを説明してみたいと思います。

全てのジャケットは非常に良いので、暑いと特に着にくいジャケットがあるわけではありませんが、ランキングは結局私にとって暑い日に一番着れるジャケットの生地にしました。

⑥ Carlo Barbera

(ウェイト未知、大体260グラム)

ツイル。

ウール 72%, シルク 17%, リネン 11%

ジャケットモデル No-269

このジャケットはシンプルなのに、プリンスオブウェールズのチェックとオーバーレイチェックで非常に綺麗なジャケットです。ライトブラウンでコーディネートがしやすいです。

このジャケットの生地と、このリストの次のジャケットの生地はほとんど同じように着やすいです。

両方とも、ミッドサマーが少し暑くなりますが、一番暑い日以外は問題ないです。このジャケットはこのリストのジャケットの中の一番ウールパーセントが多いです。それは基本的に悪いことではなく、結局100%ウールの生地の中でも、夏に良い生地もありますが、こういうミックス生地なら他の生地の方が良いいと思います。

この生地に含んでいる系は結構細く、織がちょっとタイトな感じで風通しが良くても、これから紹介するジャケットより良くないです。


⑤ Carlo Barbera “Sunset”

(260/270グラム)

平織

ウール 64%, シルク 22%, リネン 22%

ジャケットモデル No-269

このジャケットは「ザーサンセットジャケット」という名前で呼ばれています。その名前についての質問を初めて聞いた時は、実は、なぜその名前で呼ぶかなかなか覚えられませんです。思うな、Carlo Barberaがこの生地をその名前付けましたか、リングヂャケットがサンセットのような色のインスピレーションでこの生地を依頼しましたか、覚えていません。

それでも、良い名前だと思って、しかも、このジャケットの色とダブルラインのウィンドウペーンチェックが非常に綺麗です。

この生地はこのリストの一番タイトな織です。この生地は、ナチュラル色と、オレンジとダークブラウンの系で織った生地です。織の中は別の細い系も含んでいるので、タイトな織なのに、少し風通しがあります。

このジャケットが非常に好きなので、四番目となるのは残念です。見た目やクオリティがすごく良いですが、基本的にこのランキングは風通しのランキングなので、生地のウェイトと風通しで四番目となります。


④ E. Thomas

(ウェイト未知、大体240グラム)

平織

ウール 38%, シルク 34%, リネン 28%

ジャケットもでる No-254

このジャケットもレッド系で、ボルドーのような色で、ライトなストライプと太いダークレッドのストライプのチェックで非常に綺麗です。このジャケットの生地は、全てのジャケットの中、一番ウールが少ない生地です。それは、着る時にすぐ気がつきます。しかも、生地は結構タイトな織らしくても、オープンで風通しが良い生地です。その上で、生地も軽いし、夏にぴったりのジャケットとなります。

一応、風通しが良いとそんなに良くないという言葉が使っても、全てのジャケットの生地は結構風通しが良いです。生地と生地の風通しの違いはちょっとだけあります。

最後にジャケットを2着ありますが、その2着は両方とも非常によく、どれが一番なのかということは、結局どれが一番着たことあるを基づいて順番を決めました。


③ Ermenegildo Zegna

(ウェイト未知、大体220グラム)

ウール 60%, シルク 20%, リネン 20%

Cross Ply

ジャケットモデル No-254

このジャケットの色はブルーのベースで、ライトブルーのストライプのウィンドウペーンがあります。この非常に綺麗なジャケットは、時にネクタイをつけない時に着るジャケットです。

実は、夏はネクタイをしない時が多いので、夏のためのジャケットは、わざわざ鮮やかな色やパターンがあるジャケットにします。軽いし、コンフォータブルで、非常に良いジャケットです。

繊維の割合、織り目の開き具合、重さの組み合わせで最高の特性があります。私はウール率が低い方が好きだという結論に達しましたが、この生地は全体として夏のジャケットに最適です。

リストの中の生地の一つだけをオススメすると、それはこの生地になります。


② Drago Lanificio in Biella

(250グラム)

平織

ウール 68%, シルク 18%, リネン 14%

ジャケットモデル No-269

この生地は、ダークブラウンで黒に近い茶色のウインドウペーンで、あまり夏らしさを感じません。

このホップサックみたいな平織りで、太い糸と細い糸の2本で織られているので、驚くほど風通しが良い生地になっています。細い方の糸は明るい茶色とオレンジ色で、その色合いは太陽の光に照らされて、美しく浮かび上がります。

このブラウンの色合いは、先ほども述べたように、初見ではあまり夏っぽくないのですが、このジャケットはオープンウィーブということもあって、意外と軽やかに着こなせます。 

オープンウェーブなので風通しが良く、生地も驚くほど柔らかいです。

上のゼニアの布でも、この生地や次の記事の生地の比較して最終的に「勝つ」生地よりも、生地が少し重いですが、この布の織りは非常に風通しが良いです。

このような色の場合は、二つの気をつけなければいけないことがあります。

暗い色なので、服装として合わせやすいジャケットではありません。私は一年中暗い色を着ることが多いので、そういう意味ではこのジャケットはぴったりなのですが、黒いズボンやジーンズは滅多に履かないので、グレーか濃い目のグリーンしか履けません。

ということは、夏ではとても無理な格好になってしまいます。夏にはグリーンがベストということになります。そこで、夏用のジャケットとしてはもちろんですが、最終的には秋冬用にまた着ています。

もうひとつ気をつけなければならないと思うのは、暗い色なので、ご想像のとおり、着用すると熱の磁石のように動くことです。とはいえ、意外なことに同時に、暑い日に着るには最も風通しが良く、快適なジャケットだと思います。


① Lanificio Di Pray “Black Watch”

(210g)

シルク 42%, リネン 30%, ウール 28%.

平織

ジャケットモデル No-269

このパターンはホリデーシーズンのイメージが強いので、秋冬シーズンに入手したジャケットですが、最終的に通年ローテーションになったものです。さらに言えば、ウール・シルク・リネンの生地に関しては、非常に良い生地です。

経験には知識が伴います。最初の記事を書いた時は、私はまだこのジャケットを入手していなかったので、パーセント順でシルク、リネン、ウールのミックスを評価に含めることができませんでした。この生地は、シルクやリネンの比率が高ければ高いほど、着用感に大きな影響を与えるという私の推測を裏付けてくれました。

この生地の重量の低さは、重要な要素であることを認めないわけにはいきませんが、このリストには(そして次のリストにも)同様の重量の生地があり、その重量の低さには及ばないのです。

さらに、この生地は他の生地に比べて特に織りが開いていないのに、軽くて通風通しが良く、「涼しく着られる」のです。

Conclusion

夏のための生地についての記事のシリーズの一番目の記事で、生地のウェイトより織の方が必要ということを伝えました。それはまだあっていると思いますが、ほとんど全てが平織なので、平織の中はウェイトが必要な面となると思います。

特にZegnaのジャケットを見ると、やはりウェイトが軽いと良いです。

あと二つの面は、系の濃度と織がどのぐらいオープンという面です。

分かったのは、緯糸と縦糸の中の糸、プライや糸のサイズや含み方などが風通しに影響あります。

特にあっている例は、Dragoのブラウンジャケットです。ほとんどのジャケットと大体同じ繊維のパーセントがあるのに、糸の太さと緯糸と縦糸のダブル糸で、非常に風通しが良い生地になります。

ウール、シルク、リネンの比率ですが、着心地やドレープ性、入手のしやすさ、価格などのバランスを考えると、60%、20%、20%くらいがちょうどいいというのが私の結論です。

しかし、この記事のアップデート版で述べているように、シルクやリネンの比率が同じか高いかによって、夏が来たときのジャケットの着こなしは大きく変わります。

ですので、最終的な結論として(来年まで?)は、ウールよりもシルクやリネンが多く、かなりオープンな平織りの生地があれば、それは勝ち組だと思います。

僅かな生地の割合の増減を意識するのは難しいですが、例えば最初に紹介したカルロ・バルベラのようにウールが10%多いだけで、同じような織り方でも大きな違いが出てきます。 
とはいえ、今回紹介したジャケットは、どれも夏のワードローブには欠かせないものばかりで、その素材も素晴らしいものばかりです。次のパートで紹介するジャケットは、着用感という点ではこれらよりかなり上ですが、対象をこれらのウール、シルク、リネンの生地に限定すると、どれも素晴らしいものばかりです。

なお、ここでは大げさな表現をしていますが、評価はごくわずかな差で決まるものです。

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